旅の隠し味

日光移動教室

旧日光街道杉並木の道の巻

小学校移動教室で旧日光杉並木を見る時は一般的に今市方面から観光バスに乗り車窓でガイドさんの話を聞きながら5分程で杉並木を通過するのが一般的ですが「寿観光」のおすすめコースは少し変わっております。

  1. 今市公園駐車場で観光バスは下車します。児童は駐車場で降りてバスは空車で600m先の江連家駐車場に回送します。
  2. 今市公園駐車場で降りた児童は未舗装の旧日光街道杉並木を江戸時代のお殿様お姫様に変身し大名行列よろしく徒歩で600m先 江連家駐車場まで歩きます。
  3. その間バスで通過せず徒歩で30分歩くことにより色々な旧日光街道の隠し味が展開していきます。
    • 現在のバス道路より約2~3m低く掘割式にえぐられて造られており大名行列の時、敵の襲撃に対応しやすい。
    • 旧道の両脇からこんこんと湧き水が流れ、ぽつりぽつりとお地蔵さんが立っている。
    • 枯れた杉の葉が道に程よく敷かれ、旅人の歩く手助けになっている等々。
    • 「昔の旅人が東照宮近くまでやっと着き、江連家近くの茶店で身も心も清め、身支度をし参拝したのかなー」とそれぞれの児童が思いめぐらす30分の「旧道歩き」は、わずか5分でバス通過するより趣のある貴重な30分として皆様にご案内しております。

文責 会長 板橋 稔

日光移動教室

足尾砂防ダム 環境学習センター見学コースの巻

足尾の町や渡良瀬川、砂防ダムを見学する時は一般的に観光バスで日光方面から足尾の町を通過して砂防ダム環境学習センターに向かいます。
そして見学後そのままバスで日光方面に戻りますが「寿観光」はここから一味隠し味があります。

バスは環境学習センターの帰路、足尾町の龍蔵寺で停まり児童は下車します。
長い時代、足尾町の支えとなっていた龍蔵寺前から徒歩で足尾製錬所正門まで約300m徒歩で歩きます。歩いている間、道路右側に巨大な製錬所全容と渡良瀬川の流れが眼下に見えてきます。前方には大半が古びた平屋の木造の家が並んだ足尾の町がひっそりと現れます。

児童はそれぞれの思いを感じながら20分歩き、製錬所正門前から再びバスに乗車して日光方面に向かいます。

文責 会長 板橋 稔

日光移動教室

大谷資料館(大谷石採掘跡地空間)でリコーダー・合唱 
クラス別演奏会は如何ですかの巻

今から40年ほど前の話、ある小学校の移動教室打合せの時、旅程の中に大谷資料館を見学後、日光入りのコースが決まりました。
その時、唐突に私が大谷資料館の採掘跡の空間でクラス別児童全員リコーダー持参で合奏してみてはどうですか?と担当の先生にご提案しました。
音楽好きな先生がその話にのり、早速先生方の実地踏査前に大谷資料館とその旨交渉したところ、館の責任者は今まで前例がありませんが「他の団体の迷惑にならない様、時間、人員、指定された演奏場所等守ってくだされば歓迎致します」との返事でした。

移動教室前に学校で練習を積み児童全員リコーダー持参で緊張して大谷石採掘跡の大空間で演奏した光景は今でも鮮明に覚えております。
確か曲目は二部で「エーデルワイス」だと思います。

その後「大谷石採掘跡空間演奏会」は他校でも広がりリコーダーや合唱の演奏する学校が今でも続いています・・・・

東京ドーム程の大きい大谷石採掘跡の空間でクラス別、リコーダーや合唱のアコースティックな「音楽の倍音」を楽しむ演奏会は如何でしょうか?

「中世の教会」の様な採掘跡はきっときっと静寂な曲の流れから大きなうねりとなりハーモニーや倍音のふくらみを肌で心で感じ、きっと貴重な体験となり一生の思い出となるでしょう!

申込は大谷資料館ホームぺージ参照

大谷資料館 - 大谷石の歴史と巨大地下空間 (oya909.co.jp)
TEL 028-052-1232
FAX 028-652-0010
大久保館長

文責 会長 板橋 稔

※写真は大谷資料館より掲載許可をいただいております。

お客様の水先案内

筆者が50年前の20代、男3声でヴォーカルトリオを組み横浜から旧ソビエトの客船「バイカル号」でナホトカに渡り、地球の1/4の距離を8日間かけてシベリア鉄道で横断し、モスクワ、旧レニングラードからやっと自由圏ヘルシンキに辿り着きました。

更にユーレルパスとヒッチハイクを駆使して北上し、ノルウェーからスペインまで南下し船でアフリカに渡り、歌い歩き107日の旅を続け、各国の伝統ある歌や踊りを求めトリオによる路上での街頭コンサートを繰り広げテレビ、ラジオ出演、街頭の投げ入れコイン等の収益で無事帰りの航空チケット代をゲットし、羽田に帰還しました。そんな貴重な体験が現在の我が社の業務でも社風となり引き継がれております。各地の古いたたずまい、郷土料理、伝統の踊り、工芸品等、資料だけに頼らず社員本人が自分の足で歩いた体験に裏打ちされて味わった醍醐味をお客様に提供して、旅先での心地よい温もりや出会いが生まれ、癒された気持ちになってくだされば、社員一同望外の喜びです。

会長 板橋 稔